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1995 年度 実績報告書

悪性腫瘍の治療における腫瘍株組織SODの役割

研究課題

研究課題/領域番号 06672020
研究機関昭和大学

研究代表者

八上 公利  昭和大学, 歯学部, 講師 (00210211)

研究分担者 坂巻 秀明  昭和大学, 歯学部, 助手 (50201520)
キーワード悪性腫瘍 / SOD活性 / 放射線 / 抗癌剤 / 腫瘍株細胞 / Xanthin-Oxidase / 進展癌 / 感受性
研究概要

我々は、種々の腫瘍株細胞を用いて抗癌剤および放射線療法におけるSODの役割について検討を行い、腫瘍細胞中のSOD活性が上昇することが解かった。また、培養した腫瘍細胞の抗癌剤あるいは放射線にたいする感受性は、SOD活性と明らかに相関があるという結果も得られている。そこで、今回は、これらの基礎的な研究を発展させ、以下の目的のための研究を行った。
1.腫瘍組織の放射線あるいは抗癌剤に対する感受性の予測。
2.腫瘍組織の放射線あるいは抗癌剤に対する耐性獲得のメカニズムの解明。
3.TNF、IFNの細胞内SOD活性に及ぼす影響について。
4.腫瘍細胞のSODを低下させる因子について。
その結果、初診時生検組織に比べ、放射線もしくは化学療法後の手術摘出時の腫瘍細胞では、Xanthin-xanthin oxidaseを用いた系において細胞内のSOD活性が若干上昇している傾向を思わせる値が検出された。しかしながら、試験切除時における検体の採取が十分にえられず、また患者個々において腫瘍の大きさや進行状態、治療法が一定でないため、治療経過に伴った変化の測定が十分でない。
手術摘出物およびそれよりえた腫瘍株細胞に放射線もしくは抗癌剤を処理すると、Xanthin-xanthin oxidaseを用いた系において細胞内のSOD活性が若干上昇している傾向を思わせる値が検出された。
手術摘出物およびそれよりえた腫瘍株細胞にTNFもしくはINF-γを作用させると、細胞内のSOD活性が若干減少しているようにみられた。
ヒト偏平上皮癌細胞株に活性酸素を曝露した際、CuZnSOD、カタラーゼ、GSH-pxといった活性酸素のscavengerのmRNAが、20分という比較的短時間に誘導されることが解った。また、主にミトコンドリアに存在するとされるMnSODのmRNAは、同様の条件では誘導されなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山口真吾,他: "スーパーオキサイドによるヒト偏平上皮癌株化細胞のCuZnSODおよびカタラーゼのmRNA発現" 日本口腔科学会誌. 50回抄録集(発表予定). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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