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1994 年度 実績報告書

ヒトBMP(骨形成タンパク質)を用いた顎の再建に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06672033
研究機関愛知学院大学

研究代表者

長尾 徹  愛知学院大学, 歯学部・口腔外科第二講座, 講師 (90261007)

研究分担者 河合 達志  愛知学院大学, 歯学部・歯科理工学講座, 講師 (60167351)
キーワード生体材料 / 骨形成因子 / 骨再建
研究概要

平成6年度の最初の研究計画であったヒトBMPの作製は、ポリクローナル抗体を用いての精製が進んでいないためまだ達成されていない。理由は移植に必要な十分な量のBMPが得られないためである。そのため、研究分担者である河合が現在作製中の遺伝子組換えによるヒトBMPを使用することを計画している。現在精製が軌道にのるまでの間の予備実験としてウシから抽出精製した粗精製BMPを使用して当初の移植実験を進めた。キャリアーの材料としては骨欠損の被覆材として使用するExpanded Polytetrafluoroethylene(EPTFE),Gore-Tex Patchを同様に選択した。同材料の骨組織に対する良好な組織親和性を有することに関しては既に確認し報告している。しかし骨欠損部にBMP-EPTFE複合体を充填した場合EPTFEはほとんど吸収されないため、充填材として使用するよりも骨欠損の被覆材として使用するGore-Tex Patchに直接BMPを結合させ骨修復に使用したほうが長期的に望ましいであろうと判断し、BMP-Gore-Tex Patchシートを作製した。現在ウサギの大腿骨内面に作成した直径5mmの骨髄に達する骨欠損を同材料で被覆する実験を進めている。コントロールとしては、Gore-Tex Patch単独のほかに、BMPとその他の生体膜との複合体も検討している。
現在行っている予備実験の結果が良ければこのヒトBMPの結果も期待できると思われる。問題点としてはEPTFEとBMPとの接着で、いくつかの結合方法について検討を繰り返しているが、BMPの放出をコントロールするためには何らかの表面処理が必要かも知れないと考えている。また、EPTFEの気孔内へもBMPを浸潤させたほうが骨形成にはよいのかといった点についても検討が必要と考えている。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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