研究課題/領域番号 |
06672073
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
佐野 祥平 鶴見大学, 歯学部, 助手 (80162519)
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研究分担者 |
関根 透 鶴見大学, 歯学部, 教授 (40097316)
山田 秀則 鶴見大学, 歯学部, 助手 (60240032)
松平 文朗 鶴見大学, 歯学部, 助教授 (10014135)
北村 中也 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60064341)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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キーワード | 医の倫理観 / 歯科医療 / 歯科医師 / 歯科学生 / 調査票 |
研究概要 |
今までに歯科医師や歯科学生の持つ医の倫理観につい長年にわたって調査を行い、その結果を歯科学生教育等に活用してきた。今回は医療を受ける側の地域住民が、歯科医師のもっている医の倫理観や生命倫理について、どのように抱いているのか調査を行い、現代社会において求められる歯科医師像について検討し歯科学生教育に活用する事を目的とした。 対象は、10市、7町、5村の4291名(男性:1231名・女性:3060名)で、作製した調査票を用いて集団面接法により調査を行った。歯科医師の医の倫理の実践状態については「充分実践している」、「普通」がそれぞれ3.7%と49.8%であった。また歯科学生に医の倫理の講義が必要と考えている者は71.1%みられた。さらに医の倫理を「実践している」、「普通」と答えた群では診療に対する不満や歯科医師に対する要望が少なく、地域住民が歯科医師に対して医の倫理の実践を求めていることが示唆された。また歯科医療について、歯科医療を受けて困った事が有ると答えた者が約半数に当たる50.1%であった。具体的な内容としては治療期間や回数、待ち時間等受診時の便利さに関する項目や診療内容や説明の不足に関する項目が多かった。さらに歯科医師と患者の間に生じる問題の原因として「説明が不充分であるため」と答えた者が多かった。歯科医師に対する要望としては、診療技術の向上とともに丁寧な診療や信頼出来る歯科医師や充分な診療内容の説明が望まれており、特に若年層や女性および市部で要望が高かった。これらのことから歯科医療における医の倫理の実践とともにインフォームドコンセントの重要性が示唆された。 今後は、歯科医療補助者についても福祉を含めた調査・検討し、歯科学生教育に活用したと考えられている。
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