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1995 年度 実績報告書

歯科医療従事者は肺癌リスクが高いか?

研究課題

研究課題/領域番号 06672077
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

西川 哲成  大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70140209)

研究分担者 和田 聖二  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (90191824)
和唐 雅博  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (20167216)
田中 昭男  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (10121823)
大森 佐與子  大妻女子大学, 社会情報学部, 教授 (90221134)
キーワード歯科医師 / 歯科技工士 / 肺癌 / 肺疾患 / 毛髪 / 歯科用金属 / クロミウム / 金
研究概要

歯科医療従事者の肺癌リスクとその組織的特徴を調べる目的で,大阪府立成人病センターで悪性腫瘍と診断された60歳以上の男性患者のうち,歯科医療従事者24例と,他の医療従事者71例を含む4,138例の癌の種類を検索するとともに,肺癌については組織型を分類した.癌患者のうち肺癌患者の比率は,歯科医療従事者では41.7%であり,他の医療従事者18.3%,歯科医療以外の患者19.7%であった.また,肺癌患者の歯科医療従事者10例の組織型では扁平上皮癌が10.0%,腺癌が80.0%,大細胞癌が0.0%そして小細胞癌が10.0%であり,他の医療従事者13例の組織型ではそれぞれ30.8,42.2,15.4および7.7%,歯科医療以外の肺癌全患者812名の組織型ではそれぞれ35.3,36.3,5.8および18.0%であった.以上,歯科医療従事者の肺癌発生頻度は高く,その組織型については腺癌が多いことが推察される.
つぎに,歯科医療従事者の毛髪に含まれる金属の沈着を調べるため,30歳以上の男性の歯科医療従事者15名(歯科医師9名,歯科技工士6名)と,30歳以上の男性でその他の職業のヒト5名計20名の毛髪を採取し,熱中性子放射化分析法によりAl,Au,Co,CuおよびVの含有量を測定した.その結果,歯科医療従事者の毛髪ではその他の職業のヒトの毛髪と比べ,Al,Au,Co,CuおよびVの含有量は増加した.
以上の結果から,歯科医療従事者は肺癌リスクの高い職業であることが推察され,職場環境の改善が望まれる.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 西川哲成,大森佐与子,富永和也,和田聖二,和唐雅博,魚部健市,田中昭男: "歯科医療従事者は肺癌リスクが高いか?" 歯科基礎医学会雑誌. 第36巻. 152 (1994)

  • [文献書誌] 西川哲成,大森佐与子,和唐雅博,田中昭男: "剖検肺6例における金属沈着の分析-歯科技工士と他職種との比較-" 口腔科学会雑誌. 第45巻. (1996)

  • [文献書誌] 西川哲成,和唐雅博,魚部健市,田中昭男,田中英夫,石黒信吾,建石龍平: "歯科医療従事者の肺癌発生頻度とその組織型" 歯科医学. 第59巻. (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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