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1994 年度 実績報告書

ヘテロ原子の特性を利用する不斉シクロペンタンアニュレーション法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06672091
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

武田 敬  富山医科薬科大学, 医学部, 講師 (30135032)

キーワード[3+2]付加環化反応 / 触媒的不斉合成 / 不斉シクロペンタンアニュレーション / Brook転位 / アシルシラン
研究概要

acryloylacylsilaneのβ位不斉補助グループとして,種々の光学活性oxazolineやthiazolineを重点的に検討した結果.threonineから容易に導かれるoxazoline誘導体1が比較的良い結果を与えることがわかった.すなわち,1とketone enolate2を反応させたところ,分離可能な4種のジアステレオマ-3が生成した.これらは,それぞれHFで処理することにより光学活性cyclopentenone4に変換することができた.
上記の反応における選択性は,3の生成比が6:5:3:1(R=i-Pr)と必ずしも高いとは言えないが,3の4種の異性体がすべて分離可能であることから,光学的に純粋な4が得られる点に大きな特徴がある.
また,より一般性が高く効率的である触媒的不斉合成反応の開発を目的として,sparteine5やpyrrolidine誘導体6,7を用いた触媒的不斉[3+2]付加環化反応の検討を行った.その結果,現在のところ不斉収率が20-40%eeと必ずしも満足のゆくものではないが,C_2対称性不斉リガンドの使用など今年度の展開に期待がもたれる.

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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