研究概要 |
ピペラミド類{Ar(CH_2)_nCO‐X:Ar=芳香環,X=アミン}について,芳香環部(Ar)としてphenyl‐(PH),p‐methoxyphenyl‐(ME),3,4‐dimethoxyphenyl‐(DI),3,4‐methylenedioxyphenyl‐(MD),のいずれか,またアミン部(X)としては,pyrrolidine(C),またはN‐methylpiperazine(M)を持つ計8種類のピペラミド類について,各々メチレン鎖の長さ(n)が6,8,10,12及び必要に応じて14の4種又は5種の同族体(計36種)を合成し,各々の殺線虫活性を測定した。 その結果,アミン部としてpyrrolidineを持つもの(ピペラミドC)の同族体では,芳香環部の種類に関係なくn=10のものが最も強い活性を示し,活性の強さはMD>>DI【greater than or equal】PH>MEの順であった。但し,MD,DIはn=1になれると急激に活性が減少したが,PH,MEでは活性の減少は小さかった。一方,アミン部としてN‐methylpiperazineを持つもの(ピペラミドM)の同族体では,最大の活性を示す炭素鎖の長さがn=12とpyrrolidineアミドの場合よりも長くなっていたが,芳香環部による活性の強さの順番はMD>DI>PH>MEで,pyrrolidineアミドの場合
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