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1995 年度 実績報告書

ピペラミド及びマラバリコン類の殺線虫作用に於ける構造活性相関

研究課題

研究課題/領域番号 06672096
研究機関金沢大学

研究代表者

木内 文之  金沢大学, 自然科学研究科, 助手 (60161402)

研究分担者 津田 喜典  金沢大学, 薬学部, 教授 (40077508)
キーワード殺線虫活性 / 幼虫移行症 / 構造活性相関 / ピペラミド / マラバリコン / ピロリジンアミド / N-メチルピペラジンアミド / Toxocara canis
研究概要

マラバリコン類{Ar(CH_2)_8COAr′}については,Ar=phenylのものについてAr′をphenyl,o-,m-,p-hydroxyphenyl,o,m-dihydroxyphenyl,o,p-dihydroxyphenyl,o,m-dimethoxyphenyl,o,p-dimethoxyphenylに変えたものを合成し,その活性を調べた.その結果,Ar′のp-位に水酸基を持つものが強い活性を示し,中でもAr′=p-hydroxyphenylのものが,犬蛔虫に対する最小致死濃度(MLC)が8μMと,天然から得られているマラバリコンC(MLC=5μM)やマラバリコンA(MLC=8μM)に匹敵する殺線虫活性を示した.
一方,ピペラミド類{Ar(CH_2)_nCO-X:Ar=芳香環,X=アミン}については,芳香環部(Ar)としてp-hydroxyphenyl,m,p-dihydroxyphenylのいずれか,またアミン部(X)としては,pyrrolidine(C),またはN-methylpiperazine(M)を持つピペラミド類について,各々メチレン鎖の長さ(n)が6,8,10,12及び14の同族体を新たに合成し,各々の殺線虫活性を測定した.その結果,水酸基の導入により分子全体の極性(親水性)は増加しているにも関わらず,最大活性を示す側鎖の長さはphenyl,p-methoxyphenylなどをもつものに比べ,p-hydroxyphenylで炭素数2個,m,p-dihydroxyphenylで炭素数4個少なくなっていた.このことから,本活性にはフェノール性水酸基が重要な役割を果たしていることが推察された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 木内文之: "天然由来殺線虫活性物質に関する研究" Natural Medicines. 49. 364-372 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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