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1994 年度 実績報告書

新規コレステロール生合成阻害物質ザラゴジン酸(スクワレスタチン)類の合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 06672119
研究機関星薬科大学

研究代表者

津吹 政可  星薬科大学, 付置研究所(医薬品化学研究所), 講師 (90163865)

キーワードザラゴジン酸 / スクワレスタチン / コレステロール生合成阻害物質 / フラン / ピラノン / グリセルアルデヒド / ジオキサビシクロオクタン
研究概要

スクワレン合成酵素阻害物質であるザラゴジン酸(スクワレスタチン)類の合成においては、基本母核であるジオキサビシクロオクタン系の構築と1位へのアルキル鎖の導入が課題である。平成6年度は基本母核に相当する4,6,7-トリヒドロキシ-1-ヒドロキシメチル-2,8-ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3,4,5-トリカルボン酸(1)の構築法の確立を目的とし検討したところ、4個の連続する不斉中心を有する(2S,3R,4R,5R,6R)-2-[(4S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]-4,5-ビス(メトキシメトキシメチル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-ピラン3,4,5,6-テトラオール(2)の立体選択的合成に成功した。すなわち、炭素単位として3,4-ビス(メトキシメトキシメチル)フランを用い、その2-リチオ体を光学活性源である(S)-2,3-O-イソプロピリデングリセルアルデヒドに付加し、(2S,3S)-3-{2-[3,4-ビス(メトキシメトキシメチル)フリル]}-1,2-O-イソプロピリデングリセロール(3)に導いた。化合物(3)を環拡大しピラノン体に誘導後、4位のオレフィン部のジヒドロキシル化さらに3位のケトン部の還元によりピラン体(2)の立体選択的合成に成功した。化合物(2)は基本母核(1)の3位のカルボン酸単位を除く全ての炭素単位を有するとともに、母核部のC4-C7に相当する不斉中心の立体化学も持っている。今後、α-キレーション制御下にカルボン酸単位を導入しさらに分子内アセタール化反応を行うことにより、目的とする二環性化合物(1)の立体選択的合成が達成できるものと考えられる。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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