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1994 年度 実績報告書

抗癌剤多剤耐性解除作用を有するアルカンジアミン誘導体の構造活性相関

研究課題

研究課題/領域番号 06672241
研究機関北陸大学

研究代表者

澤西 啓之  北陸大学, 薬学部, 教授 (30100499)

研究分担者 鈴木 宏一  北陸大学, 薬学部, 助手 (70257484)
涌澤 伸哉  北陸大学, 薬学部, 講師 (30121297)
キーワード癌 / 多剤耐性 / 耐性克服 / 抗癌剤 / P388細胞 / ジアミン / ジスルホンアミド / イン ビボ
研究概要

抗癌剤多剤耐性解除作用を有する薬物の開発を目指して、直鎖構造をなすジアミン(1)、ジカルボキサミド(2)、ジスルホンアミド(3)を合わせて36種合成し、マウス白血病P388細胞およびその多剤耐性株P388/ADR細胞を用いて、細胞内ビンブラスチン蓄積に及ぼす影響について検討し、一般に(3)>(1)>(2)の順に作用が強い傾向を認めた。さらにNにメチルを導入したものの作用が強いとの検見を得た。これらの結果に基づいて、(4)の環状構造をなす化合物を合成し、活性を検討したところ、疎水性Arを有する化合物に、耐性細胞に選択性の高い、強いビンブラスチン蓄積増強活性を認めた。それらは細胞培養系で強い多剤耐性解除作用を示した。(1994,Chem.Pharm.Bull.42:1459-1462に一部発表)親水性基を導入したものでは優れた活性を示すものは得られなかった。さらに、(5)の構造をなす化合物の多数合成し、活性を調べたところ、インビトロにおいて(4)に相当する多剤耐性解除作用を有する数種の化合物を見いだした。それらの化合物についてP388/ADR担癌動物で治療試験を行っているが、ビンブラスチンの延命作用に対して経口投与で増強傾向を示すものが得られてきている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Sawanishi: "Structure-activity relationships of diamines,dicarboxamides,and disulfonamides on vinblastine accumulation in P388/ADR cells" Chem.Pharm.Bull. 42. 1459-1462 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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