研究課題/領域番号 |
06672289
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
牧野 和彦 岐阜大学, 医学部, 助手 (80181618)
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研究分担者 |
野間 昭夫 岐阜大学, 医学部, 教授 (30208384)
安部 彰 岐阜医療技術短期大学, 教授 (30175898)
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キーワード | Lp(a)リポ蛋白 / フェノタイプ / ジェノタイプ / allele number |
研究概要 |
今回我々は健常者87名の検体を用いて(1)Lp(a)フェノタイプ分析キット(三和化学KK)によって分画し、Amplified Alkaline Phosphatase Immune-Blotキット(バイオラッド社)を用いてウェスタンブロッドによって検出したものをコンピューターによる解析を行なってallele numberを読みとった。(2)一方、血液からDNAを抽出し、KpnI制限酵素で切断処理したDNA断片をパルス電気泳動によって分離し、プラスミドから得たクリングル構造とハイブリダイズしてLp(a)遺伝型(ジェノタイプ)を決定し比較した。 この高感度フェノタイプ法ではnull型は0%となり、ヘテロ型の頻度は79.5%であったのに対し、遺伝型では88.6%であった。両法のallele numberの頻度はきわめてよく近似し、ヒストグラムは共に2峰性を示し、この頻度はKraftらによるチロル地方人の頻度に近似していた。これは先に報告したフェノタイプ頻度分布の結果とよく一致する。 しかし、フェノタイプ分類とallele numberとの関連性についてはKraftらの報告と若干差がみられ、これは電気泳動条件の違いなどから生じたものと想像された。 以上のごとく、従来行なってきた6種のアイソフォームに分類するだけでなく、高感度検出法を用いるとallele numberが推測され、繁雑な遺伝型分類を用いなくともLp(a)遺伝のより詳細な情報が得られることが判った。
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