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1994 年度 実績報告書

新生児血小板減少症の出生前分子遺伝学的診断

研究課題

研究課題/領域番号 06672298
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

大戸 斉  福島県立医科大学, 医学部, 助教授 (20150279)

研究分担者 氏家 二郎  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (10168685)
遠藤 力  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (50168829)
大久保 光夫  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (40260781)
キーワード血小板抗体 / 遺伝子診断 / 血小板型 / 新生児血小板減少症 / 出生前診断 / 羊水 / PCR-SSP / プライマー
研究概要

1.妊婦の血小板抗体スクリーニング結果
延べ9700名の妊婦の抗血小板抗体をMPHA(血小板固相赤血球擬集法)を用いてスクリーニングし、90名の抗体陽性者を検出した。その内訳はHPA-4b:22名、5a:2名、5b:64名、4b+5b:1名、Nak^a:1名である。
2.高力価血小板抗体保有妊婦の羊水による胎児血小板型DNA診断
これまで原因不明の流産を2回繰り返している妊婦はMPHA法で1280倍の力価の抗HPA-4bを有していた。羊水穿刺により胎児由来の細胞を得、PCR-SSP法にて胎児の血小板型を出生前に推定した。その結果、児はHPA-4a/aで新生児血小板減少症にはなり得ないと推定した。はたして、新生児は出血傾向はなく、血小板も正常で、血小板型も出生前に推定した通りであった。
3.HPA-4,および -5のDNA診断における遺伝子増幅用プライマーの設定
今まで、PCR-SSP法においてHPA-4型の診断には難があった。またHPA-5の診断は不可能であったが、エクソン部にイントロンを組み合わせたプライマーを設定することにより可能になった。
HPA-4(a+b-) 5'-GCT GGC CAC CCA GAT GCG-3'
HPA-4(a-b+) 5'-GCT GGC CAC CCA GAT GCA-3'
HPA-4 common 5'-TAG CAG GGG TTT TCG AGG GCC TCT-3'
HPA-5(a+b-) 5'-TAC CTG TTT ACT ATC AAA G-3'
HPA-5(a-b+) 5'-TAC CTG TTT ACT ACT AAA A-3'
HPA-5 common 5'-CTC TCA TGG AAA ATG GCA G-3'
4.妊婦羊水を用いた児の血小板型診断
10名の妊婦から得た羊水を用いて児の血小板型を推定しているが矛盾無く説明できている。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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