平成8年度 1.肺炎球菌の菌型分布、薬剤感受性の全国調査 昨年度に引き続き国内の病院で分離された肺炎球菌を収集し、これらの菌型と薬剤感受性を測定した。肺炎球菌の菌型分布は昨年と比較して変化はなく、優位菌型も同様であった(3型、6型、19型、23型)。なお、3型はペニシリンをはじめ種々の抗菌薬に強い感受性を有していた。薬剤感受性においても大きな変化は認められなかった。なお、カルバペネム系薬に中等度耐性(MIC:0.12μg/ml)を示す株やCTXに中等度耐性(MIC:1μg/ml)ないし耐性(MIC:≧2μg/ml)を示す株、OFLXに中等度耐性(MIC:2μg/ml)ないし耐性を示す株(MIC:≧24μg/ml)が出現しており、今後増加する可能性が示唆された。 2.肺炎球菌の病原因子について 肺炎球菌の病原因子については今後検討する予定である。
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