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1994 年度 実績報告書

染色体異常inv(16)のある白血病細胞株(ME-1)より分離した未知遺伝子解析

研究課題

研究課題/領域番号 06672310
研究機関愛媛県立医療技術短期大学

研究代表者

塩坂 孝彦  愛媛県立医療技術短期大学, 臨床検査学科, 教授 (90035486)

研究分担者 佐田 栄司  愛媛県立医療技術短期大学, 臨床検査学科, 助教授 (40187159)
キーワード白血病 / differential display / tryosine kinase
研究概要

白血病細胞の分化傷害による異常な増殖の機序を明らかにするため急性骨髄単球性白血病細胞株(ME-1)を用いて検討した。この目的のため、ME-1の二つのサブクローンを作成した。一つは増殖の盛んな型で通常の培養ではほとんど分化しないME-1(F_2)と通常の培養で骨髄・単球系に分化するME-1(F_3)である。そこで、これらの細胞を用いてそれぞれの細胞に特異的に発現される遺伝子を比較することにより本研究の目的が果たせるものと考え、cDNA library subtraction法で検討した。最初、我々が従来より行っている発現遺伝子を単純に比較する方法で行った。だが本法では発現が少ない遺伝子の変化を捕えるのは困難であった。そこでさらに微細な変化を捕えるため最近開発されたdifferential display法で行った。結果、分化型に多く発現される遺伝子としては既知のものとして(Alpha-tubu lin,ribosomal protein L30,btk tyrosine kinase等)と数十個の未知の遺伝子があった。一方増殖型としては既知のものとして(annexin V,c-fes/fps,stathmin,23Kd basic protein,protein kinase inhibitor等)と数個の未知の遺伝子があった。そこで、これらの未知の遺伝子に我々が目的としている遺伝子があると考えそれらの遺伝子解析を行っている。さらに、分化・増殖に重要なtyrosine kinase群の変化も検討した。この細胞に発現されているPTKについては特異的なものはなく既に報告されていた。分離したものはsrc familyのcyl,c-fes,tie,tyk2,hylとfibloblast growth factor receptorであった。これらは増殖型・分化型で発現が異なり、それらの役割を解析する上で意義があるものと考える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takahiko Shiosaka: "Abnormal Response of c-myc Expression in Bone marrow cells from Myelodys plastic Syndrome patienfs to phorbol ester" J.Exp.Clincal cancer keseavch. 13. 125-130 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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