研究課題/領域番号 |
06672319
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
松田 好美 岐阜大学, 医療技術短期大学部, 講師 (10252149)
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研究分担者 |
梶馬 和枝 岐阜大学, 医療技術短期大学部, 助手 (40262779)
松波 美紀 岐阜大学, 医療技術短期大学部, 講師 (40252150)
松宮 良子 岐阜大学, 医療技術短期大学部, 講師 (50242748)
森田 敏子 岐阜大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (30242746)
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キーワード | ボディイメージ / 手術 / 在宅療養 / 社会復帰 |
研究概要 |
平成7年度は、手術によりボディイメージに変化をきたした患者の在宅療養の実際を検討する上での基礎資料を得るための調査を継続するとともに、患者の社会復帰に関係する因子を明らかにするための調査を行った。 1.手術によりボディイメージに変化をきたした患者の在宅療養の実際と社会復帰に関与する因子についての調査 手術によりボディイメージに変化をきたした患者に質問紙を用いて資料を収集した。前年度の対象を加え、計76名で検討し、在宅療養の実際と社会復帰に関係する要因を明らかにした。術式は違っていても、身体状況・精神状況・生活状況・ソーシャルサポートに共通する因子が認められた。そして退院後の経過状況によって因子に違いがあった。 また前年度からの継続で、喉頭全摘出・人工肛門造設・乳房切断の手術予定で、研究の同意の得られた患者に、面接法および参加観察法を用いて経時的に資料を収集している。現在資料を整理中である。 2.医療従事者自身のボディイメージに対する認識についての調査 医療従事者自身のボディイメージは、前年度の質問紙に修正を加えて調査した。医療従事者267名の内、ボディイメージに変化を受ける手術患者への看護経験のあるナ-ス157名と看護経験のないナ-ス110名の自らのボディイメージに対する認識の違いと、患者へのアプローチの実態について、明らかにした。経験のあるナ-スのボディイメージスコアは経験のないナ-スのスコアより低い傾向があった。また調査結果では退院後の患者へのアプローチはほとんどなく、自分の看護について不満を持っていた。 平成8年度は、前年度に明らかになった社会復帰に関係する因子を用いて患者および看護婦への質問紙を作成する。これらの因子および因子間の関連を検証するための調査を行い、ボディイメージに変化を受ける手術患者の社会復帰を促進させる看護について、QOLを視点として検討する予定である。
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