研究課題/領域番号 |
06672325
|
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
深沢 華子 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (60165248)
|
研究分担者 |
深澤 圭子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (40165246)
加藤 欣子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (10264516)
佐伯 和子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (20264541)
|
キーワード | 男性介護者 / 家族介護 / 介護意識 / 介護行動 |
研究概要 |
在宅介護に男性の参加が必然的に期待され、家族介護の力量形成への援助が望まれる。本研究調査では、女性介護者と異なる男性家族介護者の介護意識と介護行動の特徴及び介護参加を規定する要因について明らかにした。(要介護者252名、調査分析介護者数401名) 1.家族の介護構造:(1)家族介護者数の平均1.8人、主介護者1人が53.2%であった。 (2)男性の家族介護参加状況は、全体で24.9%であり、主介護者では19.2%、副介護者では34.4%であった。 (3)主介護者の続柄は、妻40.1%、夫15.1%、息子4.4%、娘27.4%、嫁11.5%、その他1.6%であり、配偶者が半数以上であった。副介護者では娘、息子の順であった。 2.男性介護者の介護参加状況の特徴:(1)主男性介護者の動機の特徴は情緒的関係、時間的余裕であった。 (2)介護行動では、主男性介護者は、身近介護の直接ケア行動に女性同様に参加していた。副男性介護者の参加は少ない。家事介護行動への参加では、主副介護者とも女性に比較し低いが、主男性介護者はどの家事介護行動にも50%以上参加していた。 (3)介護行動に対する困難感では、主介護者では相対的に男性が低い傾向にあった。負担感においても主介護者では男性が女性よりも負担感が低かった。副介護者では負担感・困難感とも性差がみられなかった。 (4)主介護者には、介護中断に関する意識及び中断の決定権の主導に関しても性差はなく、男女とも80%近くがイニシャチブをとると考えているが、副介護者では男性が主導権をとると考えているものが多かった。 3.男性介護者の介護参加を規定する要因:要介護者要因、介護者要因、家族要因、社会資源要因別に分析した。
|