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1994 年度 実績報告書

看護学的な視点による東洋医学および伝統・民間療法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 06672326
研究機関兵庫県立看護大学

研究代表者

南 裕子  兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (70094753)

研究分担者 櫻井 利江  兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (80254473)
根本 清次  兵庫県立看護大学, 看護学部, 助教授 (40218277)
川口 孝泰  兵庫県立看護大学, 看護学部, 講師 (40214613)
勝田 仁美  兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (00254475)
キーワードIllness Behavior / セルフケア / 東洋医学 / 伝統・民間療法
研究概要

東洋医学および伝統・民間療法の治療的位置づけは、西洋医学のそれと対比して医療人類学・医学などを中心として多くの文献で論じられていた。これまでの文献検討を通じて、病気に対する人間の健康回復行動の視点から見ると、
【illness(病い)健康回復行動】
人間の多様な社会・文化的背景に根ざした健康回復のための行動。
【disease(疾病)健康回復行動】
とくに西洋近代医学の成果に基づいた疾病の治療のための行動。
の2種類に分類して考えられる。この2つの見方の違いは、西洋と東洋の文化・思想的な背景の違いと密接な関係にあり、これらは歴史的変遷ののち現代の医療環境に至って2極化し、人々の健康回復に向かう行動の多様性に大きな影響をあたえていると考えられる。現在の治療施設においては、西洋医学的な治療が中心となっているが、日常生活の中で人々が健康回復に向かうためにとっている行動(Illness Behavior)は、それぞれ人々が経験的に積み重ねてきた方法であり、これは、セルフケアそのものである。文献においても、西洋医学に委ねながらも独自のセルフケアが積極的に行われていることが伺われた。
今後、調査の方法としては、人々が健康回復のためにとるIllness Behaviorを、文化人類学的な手法によって聞き取り調査し、生活と常に結びついたセルフケアの方法・動機等をその人の生活背景とともに時間軸上に記述し、看護学的な視点から考察する計画である。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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