研究分担者 |
志村 満子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (20254477)
三浦 しおり 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (70254480)
若村 智子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (40240452)
柴田 真志 兵庫県立看護大学, 看護学部, 講師 (00254467)
近田 敬子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (10115884)
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研究概要 |
<状況説明>本研究は、高齢者が就眠時に床内暖房器具を使って直接的に身体を暖めることが、睡眠覚醒リズムにどのような影響を与えるかを明らかにすることを目的としていた。平成6年度は対照群である若年者を対象に、平成6年12月19日より実験にとりかかった。しかし、平成7年1月17日に起こった兵庫県南部地震により被験者4名(若年者)が全員罹災したため協力が得られなくなり、実験の継続が困難となった。また、余震のために正確な測定値(特に脳波計)を得にくい状況にあったため、やむなく実験を中止した。3月に入り余震の回数も減ったため実験を再開した。但し、被験者が得られにくいため、心身共に安定している1名のみを被験者として行った。 <研究実績の概要>19歳の男子1名を対象に、平成6年1月11日及び平成7年3月12日から3月19日までの間の6日間計7回にわたり、床内暖房器具の睡眠覚醒リズムに及ぼす影響をみた。環境条件を一定(12±2℃,50±5%)にし、実験条件を電気毛布(全身暖房)と電気あんか(足部暖房)として、23:00から翌朝6:00までの終夜睡眠ポリグラフィ<EEG(Fz/C_3/C_4),EOG,EMG(オトガイ筋)>、体温<コアテンプ(額,手背,足背)>、寝床内温度<データストッカー>、心拍数<ハートレイトモニター>を測定し、データレコーダーに記録した。現在、データ解析を行っている最中であり、結果を出すまでには至っていない。 <今後の研究展開に関する計画>地震による心理的な影響は長引くと思われるため、来冬、高齢者の実験への協力については予測がつかない。協力が得られれば1事例でも実験を行う。困難であれば今回の実験をまとめるにとどまるが、その場合、本研究は「高齢者の睡眠覚醒リズムに関する研究の基礎データ」として位置づけたい。
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