研究課題/領域番号 |
06672328
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研究機関 | 兵庫県立看護大学 |
研究代表者 |
川口 孝泰 兵庫県立看護大学, 看護学部, 講師 (40214613)
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研究分担者 |
南 裕子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (70094753)
松浦 和幸 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助教授 (80254465)
勝田 仁美 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (00254475)
櫻井 利江 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (80254473)
根本 清次 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助教授 (40218277)
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キーワード | 入院環境 / 環境評価 / 構造モデル / 環境看護 |
研究概要 |
平成7年度の研究は、構造モデル化の手法であるISM法を用いて、入院患者の環境認知特性を、個別的、かつ簡便に把握できる手法を提案し、この方法が看護援助のための観察・判断データとして活用しうるかの可能性について検討を行なった。 ◇ISM法とは 米国のバテル研究所が開発したISM(Interpretive Structural Modeling)法は、複雑な社会システム問題を分析する手法として開発されたもので、複雑な問題を多くのサブ問題に分解し、人間の直観力とコンピュータの支援によって、サブ問題の総合的な順位づけを行なってゆく手法である。 ■研究の方法 ISMの手順に基づき行なった。ISMを遂行するチームの編成は、大学教員3名と、調査協力病院の婦長である看護婦2名、および調査病院に入院している患者6名(女性3、男性3)の合計11名で実施した。問題の設定・評価項目は、KJ法に基づき【(1)快適な生活環境要素】【(2)人間関係要素】【(3)情報に関する要素】【(4)安心や安全要素】の4グループが抽出できた。構造モデル化を具体的かつ有効に行なえるように最終的には18項目に集約・設定した。 ■研究の結果 2事例に対して、提案した構造モデルを適用した。その結果、構造モデルにより入院患者の環境認知特性が図示できる本手法は、刻々と変化していく患者の状態に合わせた環境上の問題点を経時的に把握でき、かつ適切な看護ケアの充実が図れると同時に、看護ケアの評価や、臨床看護研究のためのデータの蓄積にもつながる重要な手法であると考えられる。
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