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1994 年度 実績報告書

日本人の子どもを持つことに関する意識とその変化-四国地方の参与観察調査から-

研究課題

研究課題/領域番号 06680022
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

中山 まき子  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (90253236)

キーワード子どもを持つ / 意識 / 四国地方 / 参与観察調査
研究概要

本研究では「日本人の子どもを持つこと(子どもを産み育てる社会)に関する意識の歴史的変遷」を、地域の複合構造の中で、立体的・重層的に探ることを目的としている。具体的には1994年秋以降、2年間にわたり、四国地方のB町をフィールドワーク地として、可能な限り地域に密着し、(1)地域の政治的・経済的・社会的状況や、それらを司る立場にあるキーパーソンに着目し「当該地域にとっての子どもを持つ意味とその変容」に関する聞き取り調査、および参与観察を行なっている。また、(2)当該地域を構成している女性と男性、高年齢層から若年齢層までの個々人から、子どもを持つことを主軸とした生活史に関する聞き取り調査を行い、世代間による生活と意識の類似点・相違点、諸特徴などを探ろうとする。
本年までの研究実績は、(1)調査地の選定作業と予備調査・資料収集を経て、B町の産業構造、就業構造、出生率等の人口動態統計、人口流失/流入状況、保育所の状況、教育環境について、第二次大戦後(より詳しくは町村合併後)から1995年現在までの変化を把握した。例えば1994年度の人口は2、850人(男1、320人・女1、530人)、世帯数は約千戸、年間出生数は25人、死亡数は32人である。だが1955年の町村合併時には人口5、190人、世帯数1、132戸で、40年間で帯数はほぼ横這いにも係わらず、人口は約半数に減少している。また出生数も1961年までは百人を越えていたが、1975年までの15年間で半数以下に激減している。さらに第1次産業(特に農業と漁業)に従事する者の数の減少も顕著である。(2)本調査に入り(1995年3月末現在の滞在調査日数:予備調査12日+本調査30日)、まず地域のキーパーソン(役場職員、教育委員会、保健婦、助産婦、漁業共同組合役員、地区の区長など)に聞きとり調査を行い、地域の変容を歴史年表にまとめている。また高齢者(大正10年生から明治30年生まで)の女性を中心に、彼女らのライフヒストリー(10人程)と子産みの民族誌を聞き取り調査し、得られた資料を文字化・カード化している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] NKAYAMA.Makiko TSUGE Azumi: "Reproductive health and self-determination for Japanese women,:Techrologg,Information and choice." Proceedings of 194 Tokyo symposium on women:Empowerment of women.308-323 (1994)

  • [文献書誌] 中山まき子: "つくられる生殖神話-生殖技術・家族・生命-" 浅井美智子・柘植あづみ編、制作同人社発行・サイエンスハウス発売, 204 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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