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1995 年度 実績報告書

環境適合性洗剤ビルダー高分子ポリカルボン酸塩に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06680054
研究機関共立女子大学

研究代表者

永山 升三  共立女子大学, 総合文化研究所, 教授 (50228061)

研究分担者 山口 庸子  共立女子短期大学, 生活科学科, 講師 (20201832)
キーワード環境 / 生分解 / 高分子カルボン酸塩 / 洗剤ビルダー / 高周波発光分析(ICP) / X線光電子分光分析(ESCA) / カルシウムイオン捕捉力 / 人工汚染布
研究概要

高分子ポリカルボン酸塩のビルダー効果について、カルシウムイオン捕捉能との関係が従来の研究より予測されてきたが、被洗浄物(繊維)と洗剤溶液間での作用機構について明確にした研究がない。そこで、繊維表面に存在するカルシウムについてX線光電子分光分析(ESCA・ナロースキャニング)及びX線マイクロアナライザー(EPMA)の測定結果を、前回の高周波発光分析(ICP)の結果と比較することにより、高分子ポリアクリル酸塩の繊維-洗剤溶液間のカルシウムキャリヤ-として効果(伝搬効果)を解明した。
1、ESCAの定性分析(ナロースキャニング)の結果、被洗浄物(繊維)表面におけるカルシウムの付着状態は、結合エネルギー値から判断して、硫酸根と結合したカルシウムとして繊維表面に吸着した状態である事を確認した。
2、X線マイクロアナライザー(EPMA)の測定結果から、面分析法によりカルシウムの位置関係をより深い深度で測定した結果、均一な付着状態である事を確認した。
3、天然汚れに一致した湿式人工汚染布をポリエステルに応用して、衿垢汚染布の洗浄性と高い相関性を示すことからその実用化を確認した。
4、一般的な洗浄系においてポリマーは、生分解性のある水溶性ビルダーとして水質汚染を防ぐ代替えビルダーとして活用が期待できる結果を得た。環境保全の立場から、安全でかつ省資源、省エネルギーでの洗浄が今後の家庭洗濯において欠かせないものになることから、欧州のドラム型洗濯機の洗浄系において非常に高い洗浄性能を示したポリマーの活用が期待できる結果を得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 永山升三: "洗剤ビルダー効果のメカニズム" フレグランス ジャーナル. 33. 33-42 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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