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1995 年度 実績報告書

骨粗鬆症の予防に関する研究-魚骨の有効利用について-

研究課題

研究課題/領域番号 06680056
研究機関大妻女子大学短期大学部

研究代表者

下坂 智恵  大妻女子大学短期大学部, 家政学部, 助教授 (60124921)

研究分担者 寺井 稔  大妻女子大学短期大学部, 社会情報学部, 教授 (10087116)
キーワード魚骨 / マアジ / 水中加熱 / 骨の物性 / カルシウム / タンパク質
研究概要

近年、高齢社会を迎え骨粗鬆症の原因ともなるカルシウムの摂取量不足が問題となっている。さらに食生活の簡便化に伴って、リン酸化合物が添加された加工食品の摂取量が増加しており、腸からのカルシウム吸収を阻害するといわれるリンの過剰摂取がカルシウム摂取量不足に拍車をかけている。日本人は、古くから魚を多く摂取しており、魚骨は多量のカルシウムを含んでいるが、大部分が廃棄され現状では食生活に有効利用されているとはいえない。魚骨を有効利用するためには骨を軟化・脆弱化させることが必要であり、その機構を知ることが重要であると考える。そこで本研究では、魚骨を有効利用するための基礎的研究として、魚骨を加熱および酢酸処理したときの物性および成分の変化について検討した。
1.マアジの骨を所定の時間、常圧で水中加熱した。
(1)魚骨の重量、水分、椎体の厚さを測定し、加熱時間によるこれらの変化を検討した。
(2)窒素自動分析装置を用いて魚骨および煮汁の粗タンパク質を測定した。
(3)クリープメータを用いて魚骨の最大荷重、全咀嚼エネルギーを測定した。
(4)ICP発光分析器により魚骨および煮汁の無機成分を測定した。
2.マアジの骨を所定の時間、圧力をかけて水中加熱し、1.と同様の実験を行った。
3.マアジの骨を所定の時間、酢酸処理し、1.同様の実験を行い現在解析中である。
4.マアジの骨を水中加熱および酢酸処理することによる魚骨の構造変化を現在検討中である。
本実験は、上記の通り行った。その結果については一部報告済みであり、現在解析中の結果については、各関連学会に投稿準備中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 下坂智恵: "調理時における魚骨中元素の挙動(第2報)-高齢者の骨粗鬆症予防のために-" Biomedical Research on Trace Elements. Vol. 6(3). 79-80 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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