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1994 年度 実績報告書

子どもの手の働き,教師の認識の実態および家庭科教育の役割について

研究課題

研究課題/領域番号 06680065
研究機関福山市立女子短期大学

研究代表者

加納 三千子  福山市立女子短期大学, 生活学科, 教授 (40087929)

研究分担者 正保 正恵  福山市立女子短期大学, 生活学科, 講師 (00249583)
西川 龍也  福山市立女子短期大学, 生活学科, 講師 (90249582)
金田 すみれ  福山市立女子短期大学, 生活学科, 講師 (30087928)
山本 百合子  福山市立女子短期大学, 生活学科, 助教授 (10087926)
キーワード手の働き / 生活経験 / 生活技術 / 功緻性 / 共働性
研究概要

【目的】本研究は、「手の働き」が人間形成に必要不可欠であることの明確化と、生活の場に位置付けしなおすために家庭教育の果たす役割への提言を目的とした。
【方法】先人たちの著作の整理と日本の戦後教育史の中の「手の働き」に関する教科内容の整理、さらに教師の「手の働き」と教育の関わりに対する認識の実態をアンケート調査し、分析を試みた。
【結果】「手の働き」は、生活経験によって習得され、継承されてきたが、今日、大量生産による消費財の流入と家事労働の機械化の進行により、家庭からも手仕事=「手の働き」は徐々に追放されつつあり、学校教育史の中でも正当な位置づけがなされていない。アンケート調査の結果は以下のとおりであった。教師の年齢に正比例して子どもの行動に関する問題意識は強かった。教育上必要な生活技術は教師は年齢に関係なく必要度の高い回答,年齢に比例した回答や,逆比例した回答がみられた。また、子どもの行動に対する問題意識は小学校が最も強かった。生活技術の必要性、手の共働性と日常生活や学習態度との関わりを認めたものは、幼稚園・高校が多かった。性別では、女性の方が生活技術の必要性を感じていた。さらに、子ども時代の手伝いは年代による特徴がみられた。手伝いの回答個数の多いものほど、子どもの行動に対する問題意識が強くなっていた.手伝いの回答個数の多いものほど生活技術を必要だと考えたものが多く、両手の共働性と日常生活及び学習態度との関連を認めるものも多かった。子どもの行動に対する問題意識は軽労作タイプの方が強くなるなど、手伝いの労作タイプよる特徴がみられた。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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