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1994 年度 実績報告書

実験生物・手法のデータベース化を通した日本における実験生物学成立についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 06680075
研究機関立正大学短期大学部

研究代表者

溝口 元  立正大学短期大学部, 教授 (80174051)

キーワード生物学史 / 日本科学史 / 実験生物学 / 「動物学雑誌」 / 「植物学雑誌」 / データベース
研究概要

平成6年度は日本で実験生物学が成立したとされる1920年代に刊行された日本動物学会の機関誌「動物学雑誌」(1888年創刊)および、日本植物学会の機関誌「植物学雑誌」(1887年創刊)に掲載された論文、記事の分析を進めた。そして著者、実験生物種、実験方法、結論などからどのようなアイテムやキ-・ワードの選定をすれば利用価値が高く研究の実態が浮き彫りになる有効なデータベースになるかについて予備的な研究をおこなった。論文の内容を分析していく過程で実験的研究とされるものの判断が当時の視点と今日的視点とでは異なる場合があることがみられた。当時の視点を尊重するには「動物学雑誌」では索引で論文や記事をどのように分類しているかが指標となることがわかった。1922年から索引が従来の哺乳類、鳥類、爬虫類、両樓類、魚類などの分類学に基づいた種属別の配列から、形態学、組織及細胞学、発生学、生理学、実験動物学などの分科別も加わるようになった。さらに1930年には分科別のみになり種属別はなくなっている。20年代後半には外国文献の紹介や短報、記事が減少していた。整理の仕方として、実験動物学、生理学に分類されている論文についてはすべて実験的研究とみなしてよく、その他の分科では論文に当たって内容を検討していけば良いことがわかった。「植物学雑誌」の場合では、著者別の索引が整備されていた。そのため、ある研究者が分類学・形態学的研究から実験的研究へ移行していく様子や対象とする生物種の変化を知ることができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 溝口 元: "1920年代の「動物学雑誌」にみる実験生物学的研究をめぐって" 立正大学短期大学部紀要. 36号(発表予定). (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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