研究課題/領域番号 |
06680087
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
益子 詔次 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (00015786)
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研究分担者 |
菅原 邦生 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (50091947)
田中 秀幸 宇都宮大学, 農学部, 教授 (70091949)
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キーワード | 骨粗鬆症 / 卵巣摘出 / カルシウム / 運動 / 蛋白質レベル |
研究概要 |
実験のプロトコールは6群(卵巣摘出群は10%カゼイン食・運動負荷群、10%カゼイン食・非運動負荷群、20%カゼイン食・運動負荷群、20%カゼイン食・非運動負荷群の4群、対照群として10%カゼイン食・非運動負荷群および、20%カゼイン食・非運動負荷群の2群を設けた)に分け、飼料中のカルシウム量を第1実験の1.0%量とした場合、蛋白質および運動が骨強度に及ぼす影響について検討を行った。10週齢で卵巣摘出手術を施し17週齢まで飼育を行った。本実験において条件の違いは卵巣摘出手術の有無、蛋白質量の違いおよび運動の有無の3要因、さらにそれらの相互作用である。卵巣摘出手術の有無によって違いが見られたのは摘出群のほうが体重が重い傾向が見られたが、破断試験による骨強度には違いがみられなかった。体重の違いは脂肪量の違いによるものであった。カルシウム量が同量であっても、蛋白質量の違いは体重、骨重量に明らかに差がられ、その違いは骨強度にも20%蛋白群のほうが10%蛋白群より高い結果を示した。運動の影響については前年同様の結果であるが、運動量が多いほど骨強度が低い傾向を示し、骨強度を高める適当な運動量は極めて少ない量であろうと推察された。これら3要因の相互作用については現在作業中である。骨密度の測定は筋肉などの軟部組織の多少によって骨密度を安定して測定できなかったので、これまで行って来た屠殺後に軟部組織を取り除いて密度を測定する方法を用いて測定した。今後さらに検討を必要とする課題である。
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