本年度、神奈川県横浜市神奈川保健所と協力し、中高年者を対象としたウォーキング教室(平成6年度トータス・ウォーキング・セミナー)を開催する機会に恵まれ、同時に、(社)日本歩け歩け協会が開催するウォーキング大会に協力する機会にも恵まれた。したがって、当初の研究計画に加えて、第3回富士河口湖ラベンダーマ-チの名称下の後者のウォーキング大会の参加者に対しても、追跡調査を実施することとした。調査内容は、ウォーキングへの参加行動を縦横断的に追跡し、継続や脱退の意志を決定する参加動機、参加促進因子、参加阻害因子、脱退理由の相互関連を検討した。 トータス・ウォーキング・セミナーでは、約80名の参加者を対象に、ウォーキング教室開催直前(4月)、終了時(6月)、終了3ヶ月後(9月)、6ヶ月後(12月)、9ヶ月後(翌年3月)の合計5回する予定であったが、実際には、ウォーキング教室開催直前(4月)、終了時(6月)、終了2ヶ月後(8月)を追跡するにとどまった。この調査では、追跡可能な対象者が比較的少ないとともに、回収率が71.4%(=55/77)であった。 同様に、1994年7月に開催されただ3回富士河口湖ラベンダーマ-チでは、6月下旬に500名を対象に事前調査を実施し、大会当日には301人(60.2%)、8月中旬の追跡調査は275人(55.0%)、11月中旬には250人(50.0%)から、有効回答を得た。この追跡可能な対象者に対して、1995年2月にも、ウォーキング実施に関する調査を継続中である。
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