昨年度に引き続き、2つの機関の協力を得て、継続的調査を実施した。神奈川県横浜市神奈川保健所が開催する「平成8年度ウェルネス・ウォーキング・セミナー」および、(社)日本歩け歩け協会ならびに富士河口湖ラベンダーマ-チ実行委員会による「第5回富士河口湖ラベンダーマ-チ」である。最終年度である本年度には、「トータス・ウォーキング・セミナー(本年度よりウェルネス・ウォーキング・セミナーと改名)」の累積参加者279名を、「第3回富士河口湖ラベンダーマ-チ(平成6年7月開催)」参加者489名を、平成6年4月から現在までのウォーキング参加経歴ならびにスポーツ参加経歴を縦横断的に追跡し、パターン分析に基づき、継続や脱退の意志を決定する参加動機、参加促進因子、参加阻害因子、脱退理由の相互関連を検討した。 まず、神奈川県横浜市神奈川保健所と協力・指導した「ウェルネス・ウォーキング・セミナー」では、54名の参加者を対象に、ウォーキング教室開催直前(4月)以後3ケ月ごとに追跡する計画であったが、実際には、これまでのウォーキング教室参加者を累積した全参加者に組み入れた。これらの全参加者に対して実施した調査では、その回収を促進する意図をもって平成8年11月15日「トータス・ウォーキング/ウェルネス・ウォーキングフォローアップ・セミナー」を開催した。 同様に、平成8年7月13日〜14日に開催された第5回富士河口湖ラベンダーマ-チを機に、第3回富士河口湖ラベンダーマ-チからの追跡調査対象者489名に郵送質問紙を7月12日に発送した。日常的なスポーツ活動状況やスポーツ・イベントへの参加状況を手がかりとして、スポーツ・キャリア・パターンを分析した。第3回大会から第4回大会にかけての追跡調査の結果を日本体育学会編集「体育の科学」(平成8年5月号)に掲載した。
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