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1995 年度 実績報告書

^<31>P-MRS法による骨格筋エネルギー代謝の評価および筋トレーニングに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06680102
研究機関神戸大学

研究代表者

平川 和文  神戸大学, 発達科学部, 教授 (00093526)

研究分担者 岡田 修一  神戸大学, 発達科学部, 助教授 (70152303)
キーワード31P-NMR Spectroscopy / 骨格筋エネルギー代謝 / 有酸素的持久トレーニング / 筋パワー・トレーニング / トレーニング効果
研究概要

健康な成人男性を被験者とし、持久性トレーニングと筋パワートレーニングを行い、^<31>P-NMRスペクトル解析より、トレーニングが骨格筋エネルギー代謝に及ぼす影響を検討した。その結果、以下のことが認められた。
有酸素的持久トレーニング:30〜40%MVC強度で、疲労困憊に至るハンド・グリップ・トレーニングを1日4セット、週4日、15週間行わせた。その結果、最大握力および運動持続時間の両パフォーマンスの有意な向上とともに、最大下同一作業時の筋細胞内pHのトレーニング後の有意な高値およびPi/PCr比の有意な低下が認められた。このことより、有酸素的持久トレーニングにより、筋の酸化的燐酸化による筋エネルギー供給能が向上して、最大下作業がより有気的エネルギー供給のもとで遂行されるようになり、持久性パフォーマンスの向上はトレーニングによる筋の酸性化遅延と平行することが明らかとなった。
筋パワートレーニング:反復回数が10回前後で疲労困憊に至る高強度の肘屈曲トレーニングを5週間行わせた。その結果、等速性筋パワーと50%MVC負荷による疲労困憊に至るアイソメトリック運動時の運動持続時間に有意な増加が認められた。^<31>P-NMRスペクトル解析の結果では、20%MVC負荷による動的有酸素運動テストにおいては、いずれのパラメータにもトレーニングによる有意な変化は認められず、本トレーニングは筋の酸化能力改善には有効でないことが認められた。一方、アイソメトリックな無酸素運動テストでは、筋細胞内pHはトレーニングによる変化は見られなかったが、%PCrにトレーニング後有意な高値が認められ、トレーニングによってATP-PCr系エネルギー量の増加、あるいは解糖的燐酸化能が改善され、パフォーマンスが向上したものと推察された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 平川 和文: "W-up、筋クーリング、ストレッチングが骨格筋エネルギー代謝に及ぼす影響" 体力科学. 44(6). 850- (1995)

  • [文献書誌] 平川 和文: "^<31>P-NMR法によるヒト筋作業時の主観的運動強度の評価" 生理学研究所年報. 16. 265-266 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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