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1994 年度 実績報告書

スキージャンプの技術向上に関する運動学研究

研究課題

研究課題/領域番号 06680128
研究機関北星学園女子短期大学

研究代表者

佐々木 敏  北星学園女子短期大学, 一般教育, 教授 (40162375)

研究分担者 内田 英二  國學院短期大学, 一般教育, 助教授 (50213434)
キーワードスキージャンプ / 力学モデル / 関節パワー / 踏切動作 / 画像解析 / 運動様式
研究概要

本研究の目的は現在世界の一流の水準にある日本のジャンパーを対象とし,ジャンプの踏み切り動作の運動を力学モデルを用いて明らかにし,各ジャンパーの持つ運動の特徴を身体各部位の力学量により幾つかの運動モデルに分類することであった.平成6年度は運動の特徴を力学モデルを用いて分類整理するための実験的研究を行った。
(1)身体計測および床反力と高速度カメラを用いた力学モデルによる分析結果
1.5月と9月に北星短大において基本的な体力測定と身体の形態測定を実施した.ジャンプの選手の資質は,力よりもスピード依存型のパワーが優れている.
2.実験室内におけるジャンプ動作の力学的な解析では,関節パワーの発現様式は,2つの様式に分類される.第1様式は腰関節を主体としたパワー発揮がジャンプ動作に先行するものである.発揮される最大パワーは腰関節と膝関節とでほほ同じだが,最大パワー発現の時間に差があり,膝関節パワーが遅れて最大となる.
3.第2様式は膝関節と腰関節でほぼ同時にパワーが発揮されるものである.しかも,最大パワーに関して圧倒的に膝関節で大きい.
(2)ジャンプ台における分析
実際のスキージャンプでの動作様式を実証するため,白馬山ジャンプヒルに設置された力量計と高速度カメラを用いた解析を予定した.しかし,圧力計の故障と設置された積雪期用のゲージにより,下腿部の撮影が不能であった.そのため踏切動作の力学解析を断念した.ビデオカメラ(毎秒240)撮影は,ジャンプの空中動作を記録するにとどめた.
画像解析のためのコンピュータ入力作業は終了したが,空中局面のため新たな分析法を考慮する必要がある.以上の理由から,踏切動作の力学モデルによる解析は冬期間の大倉山ジャンプ台での撮影画像を分析対象とした.これについては現在分析中である.

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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