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1994 年度 実績報告書

葬送・墓制文化の移入における国境のフィルター作用と国内での文化変容過程

研究課題

研究課題/領域番号 06680145
研究機関香川大学

研究代表者

稲田 道彦  香川大学, 教育学部, 助教授 (70133155)

キーワード墓制・葬制文化 / 国境 / フィルター作用 / 文化変容過程
研究概要

平成6年度の課題研究では、まず日本に於いて古い時代に外国人が居住を始めた場所の調査をした。函館、横浜、神戸、長崎という港湾都市が江戸時代末期から明治時代初期にかけて、外国に対する開港場となり、外国人が住んだ都市である。その都市の外国人墓地の調査の結果、さらにいくつかの研究すべき問題点が見えてきた。外国人墓地を形成するに当たって、多くの場合西欧系の外国人とアジア系の外国人墓地は空間的に隔てられて造られている。この主要な理由は日本人の側にあったのか外国人の側にあったのかという問題、同じアジア人でも中国人は各地に中国人墓地とか南京墓地といわれる墓地を形成したのに、朝鮮・韓国の人々は日本国内に故国の文化に基づく集団的な墓地を形成しなかったように思っている。その相違の主な理由はどこにあったのか。また同じ中国人の現代の墓地を見た場合、墓地のあり方が神戸と長崎では少し違うし、タイやインドネシアの華人の墓地や葬制のあり方と日本の華人のそれとでは大きく違っている。これは中国人にとって外国に居住し、年月を経る過程でその国の文化との融合の仕方が違う点に大きな原因があるように思える。葬送・墓制文化における、故国と日本における差異についても、その経年的な変化についても、当時の資料を掘り起こすとともに、現在の様子を聞き取り調査によって、さらに日本の地域的差異についても、平成6年度に引き続き考察していきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 稲田道彦: "墓地移転とその要因-高松市の萬日墓地を事例にして-" 「生と死に関する総合研究」平成6年度教育研究特別経費報告書香川大学. (印刷中). (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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