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1995 年度 実績報告書

日本と欧米の中世温暖期と小氷期の気候

研究課題

研究課題/領域番号 06680159
研究機関富山大学

研究代表者

田上 善夫  富山大学, 教育学部, 助教授 (50145661)

キーワード気候変動 / 中世温暖期 / 小氷期 / 日本 / 欧米
研究概要

歴史時代の気候変動について、「中世温暖期(11〜13世紀)」と「小氷期(16〜19世紀)」の、2つの対照的な気候の期間を中心にして研究を行った。とくに欧州やアメリカなどで、これまで明らかにされている知見を比較検討して整理し、世界規模での気候変動の特色を、高い時間精度で明らかにすることを目的とした。また日本での史料不足から、気候変動が十分に復元されていない中世や近世についても、同時代の世界規模の復元結果と比較することによって、それらとの関係が解明できるよう試みた。本研究の遂行により達成されたこと、また明らかにされたことは、おおよそ以下のようにまとめられる。
1.以前から開始している古気候データベースの作成を継続し、多度津藩日記などの古日記から、新たに得られた天候資料を追加した。また「EUROCLIM(欧州古気候データベース)」についても、その利用が容易になるように、パソコンソフトの機能に修正追加を行なって、システムを整備した。さらにこれらのデータベースを用いて、広域における「中世温暖期」や近世の「小氷期」の気候変動の実態を、分析できるようにした。
2.上記のデータベースや、内外の関連諸研究の成果を用いて、古代から近世にいたる、日本および欧米を中心とした気候変動を、詳細を復元した。その結果、従来いわれていたような「中世温暖期」や近世の「小氷期」は、世界規模で起きていた現象であることが、明らかになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 田上善夫: "アルプス周辺のワイン産地" 巡検研究(富山巡検研究会). 4(印刷中). (1996)

  • [文献書誌] 田上善夫: "汎用地理情報システムについて" 富山県地学地理学研究論集. 11(印刷中). (1996)

  • [文献書誌] Tagami,Y.: "Some remarks on the climate in the Medieval Warm Period of Japan" Proceedings of PAGES/PEP-II Symposium on Palaeoclimate and Environmental Variability. (in printing).

  • [文献書誌] 吉野正敏: "歴史と気候" 朝倉書店, 275 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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