(1)地学リテラシーの育成と教材開発の観点との関わりを明確にすること ここでの地学リテラシーとしては次の3つを取り上げることとした。 (1)自然を知覚的に認識すること (2)自然の変化を認識すること (3)人間と自然との関わりを認識すること これらは理科教育での自然認識と環境教育における基礎となるものである。 教材開発の観点としても、このことを踏まえて当然のことながら理科教育と環境教育との接点となる材料を選ばなければならない。 (2)素材の選定 地学リテラシー育成の観点から、人間と自然との関わりが理解し易く、児童生徒が実際に手に取って観察できる素材として「土」を選定した。 現行の学習指導要領では、土についての体系的な学習は行われていない。 そこで、土に関するテーマを中学校生徒に課題研究として課し、その指導過程や研究結果を基にリテラシー育成と教材開発のあり方について検討を進めることにした。 (4)課題研究 結果がまとまった課題研究のテーマは次の通りである。 (1)土の露頭の観察 (2)土の露頭周辺の環境変化の観察 (3)植物を育てて土の性質の違いを調べる (4)土に含まれる鉱物を調べる (5)植物を育てて土の水もちを比べる (6)土の水はけを比べる (7)土の浄化作用を調べる (8)崖の観察と含まれる鉱物から土のできかたを考える
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