研究概要 |
I.地球環境学習の実態把握と分析 教育現場で行われている地球環境学習の実態や、一般市民が考えている地球環境のイメージを把握するため、6年度実施したアンケート調査の分析結果を、「神奈川県の環境学習実態調査報告書」(平田ほか,1995、小出ほか,1995a、小出ほか,1995b)としてまとめた。 II.学習プログラムの開発 1.野外学習:野外における観察方法や、資料の採集方法などの習得法の学習プログラムの開発を進めるとともに、そのノウハウを映像・画像に収録した。 2.室内学習:地球環境を理解するための地球科学分野の概説法を、博物館の展示や室内学習会の事例を参考に、学習プログラムの開発を進めた。また、概論学習にとどまらず、野外活動の様子や実物資料を映像・画像に収録し、マルチメディアの活用を試みた。例えば、本計画で導入したCD-ROM内蔵パソコンを用いた、学習用画像プログラムの開発および、博物館のCPUルームや実習実験室の設備等の活用を含めたプログラムの開発を進めた。さらには、博物館のランドサット画像を利用した学習プログラムの開発を進めた。 III.学習プログラムの試行 以上のような野外や室内の各学習プログラムを組み合わせた学習行事の試行をおこなった。現在、その結果を分析中であるが、8年度には、年齢や学年など、知識習得段階に応じた階層別プログラムの開発を進める予定である。
|