研究概要 |
平成6年度に開発した教材をマルチメディアネットワーク環境に実現し,学習者の協調作業による数学問題解決の支援や,協調的な学習を展開する上で,学習者の知識のみならずその問題に対する意識・態度の情報を得るための手法,学習者のメタ認知過程を中心に研究を行った.具体的には以下の3つがあげられる. 1.数学学習環境におけるシステムの基礎研究 主にマルチメディアネットワークとハイパーメディア技術を中心とした研究を行った.具体的には,数式などの否文書情報に対するリンク手法,WWW上のリンクの自動作成手法,数学教育の立場からリンクのアンカーとなるキーワードの選定基準の研究を行った. 2.学習者の認知分析手法 ネットワーク上などで協調的に学習を展開していくには,学習者の知識の差異だけではなく意識.態度の差異も重要なパラメータであると考えられる.そこで,態度情報を得るための区間評定によるファジィ推論手法と意識構造の変容を測定する意味構造グラフの類似性に関する研究を行った. 3.数学学習におけるメタ認知過程 数学学習において問題解決などに対する学習者のメタ認知の過程についてを評価・考察した.この考察などにより,マルチメディアネットワークにおける協調学習との関連を研究してきた.
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