研究課題/領域番号 |
06680214
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 拓殖大学 |
研究代表者 |
竹谷 誠 拓殖大学, 工学部, 教授 (90197343)
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研究分担者 |
中村 直人 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (20201676)
竹内 正士 拓殖大学, 工学部, 助教授 (00154980)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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キーワード | 認知マップ / 認知構造 / 学習理論 / テスト / 有向グラフ / 関連構造グラフ |
研究概要 |
認知科学や認知心理学の進展に伴って、学校教育において、学習者の認知に関わる視点からの学習指導の重要性が指摘されている。学習者の概念の理解や内容の構造的把握がどの程度達成されているかを評価するには、従来からのペ-パーテストによる知識の理解度の測定だけでは不充分である。 そこで、学習者が学習内容をどのように認知し、構造的に理解しているかを探るために、本研究では学習者の認知構造を顕在化させ、教師のそれと比較して認知の程度を分析する新しい方法とシステムを開発した。主な研究成果を以下にまとめる。 (1)学習者と教師の認知構造のグラフ表現法による類似度の定量化 学習者が学習した結果、個々の知識の理解だけではなく、知識の関連付けがどの程度達成されているかを把握することが重要である。この視点にたって、学習者が獲得した知識間の関連構造をグラフ表現を用いて構造化すると同時に、教師の認知構造も同様得ることによって、両者の認知の類似性を定量化する方法を考案した。これによって、知識の理解度に重点をおいたペ-パーテストとは異なる視点から学習者の理解度をはかることを可能にした。また、個々の学習者の学習未達成部分の検出方法もあわせて分析した。 (2)学習者と教師の認知構造のグラフの見やすい表現法の研究 学習者と教師の認知構造は複雑であるので、視覚的に見やすい表現でなければならない。そのための方法として、認知心理の観点から「見やすさ」を定量化し、それを基準とした見やすいグラフの表現法を考案した。 (3)上記の知見に基づく学習支援ツールの開発 上記(1),(2)の成果を、ハイパーメディア学習システムに搭載し、学習のナビゲーションに応用する方法を考案し、システムとして実現した。
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