本学ネットワーク内に日本と海外双方からのメールを転載するメニュー形式のホストシステムを構築し、研究協力担当教員すべてにIDを設定するとともに、研究協力校から電話回線で参加できるようにした。 国際通信を利用した海外交流教育についての支援を行うフォーラムを開き、参加校から互いの交流の進展が交歓できる形式とした。 小・中・高等学校における海外通信を使った新しい授業交流のための資料を、コンピュサーブおよびカリフォルニア州バ-クレイのホロネックトを利用して、IECCおよびKidsphereからのメールを収集し、ホストシステムに定期的にインターネットから転載している。研究協力者はこの中から自校の活動に適した相手校などの情報を選択する。 研究協力校において、教員がネットワークの利用が初めてである教員も存在する。利用についての、教員への研修を行うとともに、初心者にとって利用しやすいメニュー形式に改善すること、オンライン上で質疑が行えるメニューにすることの2点の改善を10月に行った。 基本ホストシステムの構築に予想以上の時間を取られたため、協力校への具体的な情報提供が若干おくれた。 今回の阪神大震災により、ホストコンピュータのインターネット接続が大幅に遅れたため、研究校が直接インターネットメールを出せる時期が、次年度5月以降にずれこんだ。研究者自身の研究室と自宅が被害に会い、データ集積していたコンピュータ、データ集積したフロッピ-ディスクが破損、交流に利用するかなりのデータが失われた。研究者自身の転居、研究室の復元、データ用フロッピ-の整理などに時間がとられたが、3月に入り残った部分の修復を行ったので、何とか次年度の研究の基本を回復した。
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