研究課題/領域番号 |
06680232
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大高 泉 筑波大学, 教育学系, 助教授 (70176907)
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研究分担者 |
江口 勇治 筑波大学, 教育学系, 助教授 (50151973)
庭野 義英 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50172739)
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キーワード | 環境教育 / ドイツ / アメリカ / 環境意識 / 環境思想 / 森林 / カリキュラム / 統合 |
研究概要 |
本研究の中心課題である、ドイツ・アメリカ・日本の子どもの環境意識・態度・行動様式の実態の比較調査研究の結果次の点が明らかになった。(主要点のみ) (1)環境問題に対する関心は日本より圧倒的にドイツ、アメリカの方が高い。 (2)水質汚染、大気汚染、自然保護問題に関する日本の子どもの緊急度意識は、ドイツとアメリカはほぼ同じである。 (3)「買い物」に関する行動様式では、日本、アメリカが「紙・ポリ袋をもらう」、ドイツが「買い物袋などを持参する」に明確に分れる。 (4)環境問題対策に関して、日本、ドイツ、アメリカとも問題の根本的解決に寄与しない対策を低く評価している。厳罰主義に訴えたり、開発に歯止めをかける対策を日本の子どもは、ドイツ、アメリカよりもかなり低く評価している。 (5)環境問題の解決・緩和に対する個人の貢献可能性や責任についての日本の子どもの意識はドイツ、アメリカの方が培以上に高い。 (6)環境に関する行動様式の中で、自然保護に関してはドイツの方が、日本、アメリカよりも環境に相応しい行動様式が形成されており、また、環境政策・政治に関する行動様式(議論)は、アメリカ、ドイツが日本よりも積極的である。 (7)環境政策に関連する社会的政治的経験は日本、ドイツ、アメリカとも乏しい。
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