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1995 年度 実績報告書

計算におけるモニタリング能力の獲得過程と教育効果

研究課題

研究課題/領域番号 06680242
研究機関信州大学

研究代表者

天岩 静子  信州大学, 教育学部, 助教授 (60060688)

キーワードモニタハング / 計算過程 / 筆算 / 小学生
研究概要

モニタリングの習得に有効な教育方法はいくつか考えられるが、本研究ではグループ討議の効果を取り上げた。
まず小学生が筆算(減算)をしている場面を撮影したビデオテープを見せて、ビデオに映っている3人の児童の計算過程が正しいかどうか、誤っている場合はどこが違っているか、なぜ誤りをしたのか、について個別に回答をさせた。次に5・6人でグループ討議を行い、各人の考えを発表させた。1週間から10日後に個別に再検査を行い、グループ討議によって生じた変化について検討を行った。
小学校3年生を対象に実験をした結果、次の点が明らかになった。
1.グループ討議前では、1)ビデオに映っていた児童の行った計算について、その正誤は高い割合で指摘することができた。2)ビデオを見て計算に誤りがあることを指摘できた児童は、どの位で誤りをしたかをほぼ正しく推定することができた。3)しかし、なぜ誤りをしたかについては、それほど明確ではなかった。
2.一般的には自分が行った計算では、見直しをしても同じ過程をたどるので誤りを見つけにくいことが指摘されているが、上記の結果から、ビデオを教材に利用することの有効性が明確になった。
3.グループ討議では、意見交換のできたレベルにいくぶん差があったが、全体的には、どこに誤りがあるのか、それはなぜか、について良い話し合いがなされた。
4.グループ討議後には、計算の誤り箇所だけではなく、なぜ誤りをしたかの推定も確実にできるようになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 天岩 静子: "他人の行った減算過程に関する小学生の推論" 日本発達心理学会第7回大会発表論文集. 145- (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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