研究分担者 |
久保寺 昌宏 目白学園女子短期大学, 助教授 (20269468)
中西 裕一 日本大学, 生産工学部, 助教授 (50188992)
北村 侑子 日本大学, 生産工学部, 助教授 (40059663)
高橋 邦彦 日本大学, 生産工学部, 教授 (50059226)
森山 茂 日本大学, 生産工学部, 教授 (80060044)
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研究概要 |
1.近代西欧の合理主義や二元論に立脚した機械論的世界観は,「唯一の真理」観を生み出し,学問体系に大きな影響を及ぼした。専門緒学を頂点とした学のピラミット構造を作り上げ,多数の専門個別科学を独立させた。現在,解決不可能な諸問題に当面して,個別科学を支えて来た世界観が根底から問われている。すなわち,「唯一の真理」観に対して「全一的な知」を探求するための学問体系が希求されているのである。学の原点(proto-学問)としての一般教育の存在理由がここにある。 2.新しい学問体系の構築に当たっては,個別・細分化された専門緒学の統合を主題とする。 (1)「科学思想講座」のような科学存立の基盤を問う学問を通しての統合 (2)言葉によるコミュニケーションがその都度新しい意味世界を創出することから,単なる道具としてではなく,あらゆる学問の根源に係わるものとしての語学を通しての統合 3.従来の一般教育の位置付けは,対専門の範疇で認識されて来たため,つぎのいずれかである。 (1)非専門として(単なる教養科目) (2)専門の基礎として(専門必修基礎科目) 4.統合必修科目(integrated core)をもったカリキュラムの例として,東京大学の「前期課程カリキュラムの改定」(『大学改革とは何か』藤原書店1993・7)は意図を同じくするものである。
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