研究分担者 |
久保寺 昌宏 目白学園女子短期大学, 助教授 (20269468)
中西 裕一 日本大学, 生産工学部, 助教授 (50188992)
北村 侑子 日本大学, 生産工学部, 助教授 (40059663)
高橋 邦彦 日本大学, 生産工学部, 教授 (50059226)
森山 茂 日本大学, 生産工学部, 教授 (80060044)
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研究概要 |
一般教育の理念と目的である人間のあり方を問い,コスモスのあり方を問う思索の場を確保する至当なカリキュラム構築について考察を行った。 人間存在とその世界に対して根源的な問いかけをなしうる科目をコア科目に据え,それによってintegrateされた「コア・カリキュラム」構築の必要性を提言。Boyerのいうコア・カリキュラムの七つの枠組み(言語,芸術,伝統,制度,自然,仕事,自己認識)を手がかりにして,専門指向に連なる単なる科目の寄せ集めではなく,学部学問間の橋渡しとなるような「統合必修コース」案を検討した。具体的には,「言語」が統合必修コースのコアとなりうることについて,次ぎの視点から考察した。 「言語」はあらゆる学問領域に共通する基本的な技術としてだけでなく,人間の経験,存在,あるいは人生の意味の本質的基盤を形成している。したがって「言語」をコアにすることによって,多様なアプローチを可能にするコースを構築することができよう。また,今日の人間の置かれた精神的,哲学的,科学的,宗教的状況にも理論的に結びついてくる。ここに,有機的関連の思想性の重要さが存在する。 また,「生命」,「自然」,「環境」および「科学思想史」もこのような意味においてコアとなりうるのである。 この「統合必修コース」実現化のためには,全学的な協力体制と共同研究グループ化が要請されるとともに,最も柔軟なFD活動が要求されることは言うまでもない。
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