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1994 年度 実績報告書

外国人学習者の日本語誤用例文小辞典の研究と開発

研究課題

研究課題/領域番号 06680275
研究機関筑波大学

研究代表者

市川 保子  筑波大学, 文芸・言語学系(留学生センター所属), 助教授 (70223089)

キーワード誤用分析 / 文法項目 / 日本語教育 / 誤用マップ / ム-ド / アスペクト / 従属節
研究概要

平成6年度には次のような研究・作業を行った。
(1)筑波大学留学生センター、および他日本語教育機関からの外国人日本語学習者の作文、短文、テストの収集。
(2)収集した誤用例文のコンピュータ入力。
(3)入力されたデータの、項目別・誤用別分類の開始。
(4)各文法項目における誤用基準の設定。
(5)収集された誤用例の誤用の要因の分析およびその記述開始。
(6)平成6年度日本語学会春季大会での「誤用マップ」に関する研究発表の実施。
収集された誤用例文約1000を、ム-ド、テンス・アスペクト、助詞、従属節等8項目、計86下位項目に分類した。また、各下位項目の誤用を「脱落」「付加」「誤形成」「混同」「位置」の5つに分類した。分類に当たって出てきた問題は次のようである。
1.誤用の基準をどこに置くか。
(1文レベルか談話レベルか、日本語としての適切さ、自然さをどう測るか)
2.発話者の書かれた時点での発話意図がつかめない場合があり、誤用の判断がつけにくい。
3.過渡的な誤用、不注意による誤用をどう判断し、扱うか。
4.1文中における複数の誤用の関連をどう考えるか。
誤用判断には必ずゆれが生じる。本研究では文法的正確さを第一義とした文法誤用例を目指している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 市川保子: "誤用マップの一試案" 平成6年度日本語学会春季大会予稿集. 25-30 (1994)

  • [文献書誌] 市川保子: "誤用マップの一試案" 日本語教育. 84. 134-135 (1994)

  • [文献書誌] 仁田義雄他: "複文" くろしお出版(印刷中), (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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