本研究は、「外国人学習者の誤用例文小辞典」は、従来の誤用研究の成果をふまえ、明示的、かつ、役に立つように分類・分析された、現場で使える「誤用例文小辞典」の研究、開発を目指した。「誤用例文小辞典」作成は次のような経過で行われた。 1)外国人日本語学習者の作文、短文テストなどのデータの収集。 2)収集した誤用例文のコンピュータ入力。 3)誤用判断基準の設定。 4)データの、項目別、誤用別分類の開始。 5)誤用訂正の開始。 6)誤用例文の取捨選択開始・継続。 7)誤用例文の収集・補充。 8)誤用要因の分析・整理。説明の既述開始。 9)誤用の相関分析。 平成7年度には、平成6年度で得られた成果をもとに、次のような研究・作業を行った。 1)入力された誤用例文の項目別、誤用例別、分類・整理の継続。 2)分類・整理された誤用例文の取捨選択。 3)誤用例文の片寄り、全体の項目をもうらしているかの点検、再調整の実施。 4)2)3)を繰り返し、内容チェック、全体的見直しの実施。 5)誤用例文の収集な補充の繰り返し。 6)参照項目の整理・完備。 7)誤用例文小辞典の全体的見直し。 8)誤用例文小辞典試作版の作成・印刷。 平成8年3月末には、成果報告書ならびに「誤用例文小辞典」の試作版を提供する予定である。
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