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1995 年度 実績報告書

画像分析による敬語行動における非言語的情報の意味論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06680277
研究機関東京学芸大学

研究代表者

加藤 清方  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20185838)

キーワード録音録画資料 / 社会言語学 / 非言語行動 / 敬語行動 / マルチメディア / 音声言語 / 日本語教育 / 教材開発
研究概要

本研究では、社会言語学の視点をを導入することにより、ただ単に音声や文法の形式や意味の側面を見るだけではなく、その背景にある様々な非言語的情報の分析を行い、日本語教育の方法・内容などの改善方法等についても検討を行った。話しことばの背後には、視覚情報、社会言語学的情報、異文化的情報等、様々なものがあり、それらが表層的な言語表現の意味領域に複雑にからみあっているが、本研究では、特に未分化な情報を定量的に分析、音声分析や語用論的視点からの類型化及び、データベース化を行い、同時に、教育へのフィードバックの可能性をさぐることができた。具体的な手法としては、コンピュータを利用してレーザディスクソフトの画像分析を行い日本語の表現、特に言語行動の背景にある様々な非言語情報の意味論的分析のためのシステム構築と基礎的なデータを収集し、その結果を研究成果報告書「録音録画資料による話しことばの社会言語学的考察」としてまとめた。研究方法の概要は下記の通り。
(1)コンピュータとレーザディスクの連動オーサリングシステムの設計
(2)市販ビデオソフト『会社物語』(レーザーディスク)の音声の文字化
(3)同ビデオソフトのランダム・アクセスプログラムの作成
(4)同ビデオソフトの画像のフレーム分析
(5)『となりのトトロ』のピッチ曲線の抽出及びデータベース化
(6)『となりのトトロ』のスクリプトの各国語への翻訳、及び、そこから得られる異文化的情報の収集
(7)研究成果報告書のとりまとめ
これまでの分析では、データの量に限りがあるため、定量的な分析結果がでていない。そのため、本研究の延長上で、研究の成果の一般性を保証する量的な画像分析をおこない、今後ともデータの蓄積と分析の再検討を継続する必要がある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 加藤清方: "「最先端マルチメディアを解体する-コミュニケーションと日本語教育への応用」" 月刊日本語. 8-10. 1-6 (1995)

  • [文献書誌] 加藤清方: "マルチメディアを利用した日本語教育のあり方" 日本語学. 15-2. 75-86 (1996)

  • [文献書誌] 加藤清方: "録音録画資料による音声言語教育研究" 日本語学. 15-4(印刷中). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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