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1995 年度 実績報告書

多母数の推測における平均ピタゴラス関係

研究課題

研究課題/領域番号 06680297
研究機関統計数理研究所

研究代表者

柳本 武美  統計数理研究所, 領域統計研究系, 教授 (40000195)

キーワードピタゴラス関係 / 最尤推定量 / 条件付最尤推定量 / 推定関数 / 経験Bayes法
研究概要

多母数の推定理論では従来の小母数・大標本を仮定した理論での常識は通らない。この事実を平均ピタゴラス関係の概念を用いて調べてきた。
対象としては条件付きMLEのような分離尤度を用いる方法、経験Bayes法、推定関数を用いる方法がある。分離尤度は理論的には比較的扱いやすい。経験Bayes法は全体としては分かりやすい。しかしながら、詳細にいたっては様々の困難を伴う。昨年度に発表した内容の深化に努めたが、結果はやっとドラフトの段階である。研究方法がシミュレーションに頼るところがあって結果を系統的に整理することが困難であることがその一因である。
一方推定関数の方は新たな展開を見せた。推定関数の射影を用いることによって異なったアプローチが可能になった。これは意外な展開であって表面的には同じ改良であっても、その方向が違うことを示している。従来の研究の深化を通して、次の研究の方向を示すことができた。
関連した研究としては新しくピタゴラス直交性の概念を論じた。これは従来のFisher直交性とはより少し強い、そして大変に扱い易く、特に最尤法の評価との関連で都合がよい。さらに最尤推定量の批判的再評価でも一つの結果を得ることができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yamamoto,E & Yanagimoto,T.: "A modified likelihood ratic test for the mean direction in the von Mises distribution" Covmmunication In Statistics-Theny and Method. 24. 2659-2678 (1995)

  • [文献書誌] Yanagimoto,T.: "Discrete first passage time distribution for deecribing inequaality among individuals" In Lifetine Data eds by N.P Jewel. Kluwer Acadenic. 377-383 (1996)

  • [文献書誌] 柳本武美: "推定方程式に基づく推定" 応用統計学. 24. 1-12 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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