• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

リアルタイム分散データベースシステムの構成法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06680332
研究機関立命館大学

研究代表者

大久保 英嗣  立命館大学, 理工学部, 教授 (60127058)

キーワード分散データベース / リアルタイムデータベース / トランザクション / 時刻印方式 / 並行処理制御 / オブジェクト管理 / 障害回復
研究概要

本年度は、リアルタイム分散データベースのソフトウェアアーキテクチャを確定し、トランザクション処理部、並行処理制御部、オブジェクト管理部、回復処理部の各々について詳細な検討を行った。また、これらの機能の一部をMachオペレーティングシステム上に実装し評価を行った。
トランザクション管理部に関しては、入れ子トランザクション機能の実現法を検討し、プロトタイプシステムの実装を修了している。また、弱い一貫性の概念やトランザクションの優先度を導入し、高速応答性を実現するための機能検討も行った。
並行処理制御部に関しては、適応型時刻印方式を考察した。本方式は、多重版時刻印方式、予約型時刻印方式、排他ロック式時刻印方式から構成され、これらをデータベーストランザクションの性質に応じて使い分けることによって、システムの応答性能を向上させるものである。これらに関しては、シミュレーションによる評価を行い、その有効性を検証した。
オブジェクト管理部に関しては、UNIXのファイルをオブジェクトとする場合の方式検討と実装を修了している。現在は、分散共有メモリ上にデータベースオブジェクトを配置し、アクセスする方式を検討している。
回復処理部に関しては、ログとして取得する情報、サイトの障害発生後のシステムの再起動の方法及び手順の検討を行っている。あわせて、2相および3相コメットメントプロトコルそれぞれについての障害回復の方法についても検討を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 白川洋充: "ワークステーションの実時間処理への適用" システム/制御/情報. 38. 201-206 (1994)

  • [文献書誌] 國枝和男: "分散トランザクションシステムIXIの設計と実現" 情報処理学会論文誌. 35. 1185-1199 (1994)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi