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1995 年度 実績報告書

グラフリダクションによる学習および発明機構

研究課題

研究課題/領域番号 06680344
研究機関東京工業大学

研究代表者

沼尾 正行  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (30198551)

キーワード創造 / 発明 / アナロジー / 等価変換理論 / 機械学習 / 学習 / 人工知能 / 発想
研究概要

科学史や技術史の上に現われている多くの創造的な業績というものは,意外なくらいに,単純な思考パターンによってそのアイデアがまとまっており,類似を手がかりにする発想やアナロジー等を媒介として,数多くの重要な発見や発明が成し遂げられている.しかし正確には,発明の元になったものをそのまま写像するのではなく,創造的思考独自の内容の付与や内容の質的変換が行なわれている.このような考察により生まれたのが市川亀久彌による等価変換理論であり,人が物事を創造する過程を理論化している.
その理論を元にして,本年度の研究では,発明を行うための分散ネットワークシステムGIANTを実装した.このシステムは,ニューラルネットワークのトポロジを動的に変化させることにより,意味ネットワークと同等の高次の記述能力を持たせたものである.それにより表現された事象により,発明の過程を計算機上でモデル化し,対象となる事象と,解決の手がかりを与える事象を組合せ,既存の発明品を再発明する.その際,一般的なルールとその適用範囲を制御する概念データの2つに因果関係を分解し,写像を行う手法を提案した.一般的なルールとその適用範囲を制御する概念データの2つに因果関係を分解し,写像を行う手法を提案した。一般的なルールを適用する際にユーザーに修正を促し,概念データを書き換えていくことでその適用範囲を洗練させていくのである.以上により,背景知識を用意せず,2つの事象の記述だけでお互いを組み合わせることができた.

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 沼尾正行他: "A leaming mechanism for logic Programs" Machine Intelligence. 15. (1996)

  • [文献書誌] Chowdhury,R.M.,沼尾正行: "Top-down Induction of Recwsive Programs" ILP'95. 5. 161-180 (1995)

  • [文献書誌] Chowdhury,R.M.,沼尾正行: "Logic Program Synthesis as a Controlled Search" ILP'95. 5. 373-386 (1995)

  • [文献書誌] 大谷,河辺,沼尾: "複数の情報媒体を用いた学習の過程-プログラミング言語Prdogを題材として-" 認知科学. 2. 72-85 (1995)

  • [文献書誌] 沼尾正行: "Global Intelligenceの構想" 情報処理学会研究報告. 95-AI-100. 72-85 (1995)

  • [文献書誌] 丸谷,沼尾: "動的なネットワークを用いた述語表現の学習法" 人工知能学会全国大会論文集. 9. 177-180 (1995)

  • [文献書誌] 沼尾正行(分担): "情報処理ハンドブック" オーム社, 2000 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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