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1994 年度 実績報告書

意図の推論と応答の予測をもとにした会話理解システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 06680346
研究機関電気通信大学

研究代表者

古郡 廷治  電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (80114932)

キーワード会話システム / 話題の制御 / 述語論理 / 意図の把握 / 自然言語
研究概要

コンピュータを使って会話システムを構築する試みは、自然言語理解の主要なテーマの一つである。一般に自然言語理解は、新聞記事や物語文、つまり、モノローグの理解を対象としている。これに対し、会話の理解はダイアローグの理解である。会話は、モノローグに比べ、それだけ文間にできるギャップが大きくなる。会話の理解(生成)システムをつくるときには、この文(発話)と文(応答)の間にあるギャップを埋める過程の解明が必要である。
本研究では、話題を電話によるカメラのショッピングに限定し、まず、実際の会話例の心理分析、言語分析を行い、その後、客と通信販売員との間の会話を成立させる会話システム(MODUS,Module Oriented Dialog Understanding System)を実現した。
MODUSは、リアリスティックな会話を成立させるため、とくに話題を制御することと、通信販売員が客の意図を推論することに重点をおいた。会話では話題がシフトする。どういう条件が満たされたときにシフトするか。単にイエス、ノ-の応対をするのではなく、相手が何を求めているかを推し量って合意したり、説明したり、質問したりする。MODUSでは、この過程を述語論理による知識の表現、プロダクションルール、スキーマによる意図の推論によって実現し、限定された範囲ではあるが、流れのよい、より自然な会話を成立させるシステムの構築に成功した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] KOZIMA,H.,FLIRUGORI,T.: "Seg menting narrative text into coherent scenes" Literary and Linguistic Computing. 9. 13-19 (1994)

  • [文献書誌] 関川 拓也 古郡 廷治: "会話システムMODUSにおける話題の制御" 第49回 情報処理学会全国大会. 3. 161-162 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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