複雑な動きをする、人間の身体運動の様子を、入力・記述・蓄積・検索・表示するためのシステムの開発を最終的な目的としている。本研究課題では、その中の記述と蓄積管理の部分について検討した。 本研究では、まず、人間の身体運動をわかりやすい形で計算機システムに入力し記録するための、身体運動記述言語AMLを設計し、この言語データの解釈・表示系を開発した。 さらに、将来、身体モデルやさまざまな身体運動のパターンをライブラリとして登録しておき、これから、必要な身体運動のを検索して利用するシステムとするための基礎的な研究として、ここではオブジェクト指向の考え方を採り入れ、身体モデル、身体動作を記述するための実行制御環境を開発した。また、このような手段で記述した身体運動データをディスプレイ画面上に表示しするための対話型のシステムも作成した。 これらの入力・記述、蓄積管理、表示のサブシステムは、現在では別個のものとして開発し動作しているが、今後これらを統合して動作させ、さらに動作の検索の手法についても引き続き検討していく予定である。
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