自律分散型生産システムを構成する設備を対象に自律分散型生産システムの一般的な概念形成を行った。化学プラントを想定し、次のような基本構成について研究した。 ・ミクロ化学プロセスモジュール(mCHPM) 多目的単位操作モジュールで、2つの部分に壁を隔てて分割されている構造の容器を各種の目的に応じた操作に適用できるものとする。それぞれの部分の前後にフローコントロールユニットを配置することによりフレキシブルな操作を実現可能なものとする。 ・自律分散型化学プラント(ADChP) ミクロ化学プラントモジュール(mChPM)とこれらを結合して自律分散型化学プラント(ADChP)を構成するが、モジュールの移動に必要な移動搬送車(AGV)を配備する必要がある。化学プラントとしての構造はモジュールの必要な配置によって決められる。 システム設計のロジックを図示した。 本年度の研究により具体的な自律分散型システムの構成方法を明らかにすることができた。
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