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1994 年度 実績報告書

消費者の品質要求の共通性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06680406
研究機関中央大学

研究代表者

中條 武志  中央大学, 理工学部, 助教授 (40198106)

キーワード新製品開発 / 市場調査 / 品質要求
研究概要

本研究では、消費者の品質要求に関する調査を効果的・効率的に行うための基礎知識を得ることをねらいとして、様々な消費者の様々な製品に対する品質要求の間に結果としてどのような共通性が存在するのか実証的に明らかにすることを試みた。
消費者の要求品質に影響する主な要因としては、1)製品の違い、2)要求する人の違い、3)製品と人との拘り方の違い、の3つが考えられる。本研究ではまず第一の要因に焦点を絞り、2)の「人」と3)の「拘り方」の2つの条件を大学生と使用者に固定した上で、1)の「製品の違い」が品質要求に与える影響を明らかにすることを試みた。120製品をその使用形態や所有形態の違いによって分類した上で、代表的な5つの製品を選定し、これらに対する155人の大学生の要求についてアンケート調査を実施し、得られた結果の共通性・相違点について明らかにした。結果として、使用形態や所有形態の異なる製品であっても、要求されている品質項目は共通であること(18項目)、品質項目のどれを重視するかは製品によって大きくことなるものの、評価の視点は共通していることなどが分かった。
次に、消費者の要求品質に影響する第二の要因に焦点を絞り、2)の「人」の違いが、製品の種類と品質要求の間の関係にどう影響するかを明らかにすることを試みた。代表的な5製品、20品質項目について、3)の「拘り方」を使用者に固定した上で、5段階評価によるアンケート調査を行い、年齢、職業、性格等の10消費者属性について重視する品質項目に層間でどのような違いがあるか比較・検討した。結果として、重要度評価に対する人及び製品の影響は、対象とする消費者の属性や製品の種類によって異なり、共通の結果が得られる消費者群及び製品群が存在することが分かった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 中條武志: "ISO 9000の最近の動向" 信頼性. 16. 61-66 (1994)

  • [文献書誌] 中條武志: "使用者の属性による重要要求品質項目の共通性に関する調査研究" 品質. 25. 94-100 (1995)

  • [文献書誌] 中條武志: "フィードバック制御工程における工程異常の検出" 中央大学理工学部紀要. 37. 153-166 (1995)

  • [文献書誌] 中條武志: "多機能製品における機能の価値評価に関する調査研究" 日本品質管理学会第24回年次大会発表要旨集. 41-44 (1994)

  • [文献書誌] 中條武志: "ISO 9000シリーズ1994年度改正と今後の動向" 第37回標準化全国大会報文集. 77-82 (1994)

  • [文献書誌] T.Nakajo: "Relationship between TQM and ISO 9000:Japanses Persepctive" Proc.of Seminor on Total Quality Management as a Strategy for Trade Promotion. 57-73 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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