研究課題/領域番号 |
06680524
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研究機関 | 弓削商船高等専門学校 |
研究代表者 |
多田 光男 弓削商船高等専門学校, 商船学科, 助教授 (60141941)
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研究分担者 |
須佐見 智嗣 弓削商船高等専門学校, 商船学科, 助手 (20226484)
松下 邦幸 弓削商船高等専門学校, 商船学科, 助教授 (30165807)
窪田 八州洋 弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 教授 (90249863)
小川 量也 弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 教授 (90141936)
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キーワード | ADCP / 浅水域観測 / 地形性反流 / 離岸流 / 成層 / 混合 / 黒潮系高塩分水 / 砂浜の浸食 |
研究概要 |
平成6年5月に本校練習船弓削丸装備の300KHz型超音波ドップラー流速計(以下ADCPという)を用いて、弓削島・浜都湾の流况観測の予備実験を行ったが、浜都湾の水深が浅いため、300KHz型ADCPでは良好なデータが取れなかった。そこで、急遽浅水域観測に適した1200KHz型ポ-タブルADCPを手配し、6月末に1日予備調査を挙げ潮期に実施した。この観測結果については、本校紀要第17号に報告している。また、9月には同様のADCPを用いて、下げ潮期の流况調査を3日間にわたり実施した。この概要については、学生の卒研報告(速報)として日本機械学会中国四国学生会第25回学生員卒業研究発表講演会で報告した。この2回の観測で、上げ潮期には湾内に反時計廻りの渦が、また下げ潮期には主流と地形性反流の衝突による離岸流が観測できた。過去の流况データがほとんどない海域なので、現况把握に今年度は努めた。 また、平成6年4月から毎月1回程度、湾内の数カ所の定点で、水温、塩分、密度等の観測を行い、夏場の成層傾向や冬場の混合傾向の他に、秋から冬にかけて黒潮系高塩分水の影響と推察できる顕著な傾向が観察された。これについては、まだデータ整理と考察を進めている。 一方では、砂浜の浸食に最も影響する波浪の効果を観察するために、9月末頃から数回、台風等の比較的風波に強い時期の前後を選んで定点から写真撮影をして、砂浜の浸食傾向を観察している。 今年度の状況は、概ね以上のとおりである。
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